標識ができるまで
道路標識ってどうやって作るのかご存知でしょうか?
ここでは道路標識の作り方を写真でご紹介いたします。
-
1
アルミ板を切断
設計図面に基づいて、アルミ板を決められた寸法に切断します。切断する前のアルミ板、大きいものになると標準的な大人2人が並んで大の字になっても余るくらい大きいのです。
-
2
スポット溶接
カットされたアルミ板の裏面にアルミ補強材をスポット溶接します。スポット溶接とは、電極を溶接したい部分に押し当て、電流を流すことで発生する抵抗熱により溶接する方法。自動車のボディなどの溶接でも使用されています。
-
3
アルミ板の研磨・洗浄
反射シートを貼る面を丹念に研磨、洗浄していきます。研磨しておかないと、標識板表面に凹凸が発生するなど、美しい製品にならないからです。
-
4
下地シート貼付・仮圧着
標識板の下地となる反射シートをローラーにて貼付します。標識板に使用する反射シートの接着剤は一般的に、熱をかけることで強い接着力を発揮しますが、常温でも多少ぺたぺたしています。これを利用してシートを板に仮止めしておきます。
-
5
標識の下書き
あらかじめCADシステムで作成された標識板の図面を原寸で反射シート上に下書きします。大きなペンプロッターですね。CADとは「コンピュータによる設計(Computer Aided Design)」を意味します。標識板の図面はコンピューターで作成され、そのデータを様々な形で効果的に利用しています。
-
6
文字の貼り付け
下書きに忠実に、1文字ずつ手で文字を貼り付けていきます。反射シートは割れやすくデリケート。貼り付けは丁寧に慎重に行っています。この文字もCADで作成された図面を基にカットされているので、下書きと合うようになっています。
-
7
本圧着
図面との照合が終わり、間違いのないことが確認されたら本圧着です。真空状態にし、シート種類の違いに応じて70℃前後の熱で圧着していきます。
-
8
標識板 完成
こうした工程を経て標識板が出来上がります。ちなみにこの標識は縦3.5m×横3.5m。設置された標識は小さく見えますが、実は意外と大きいんです。傷のつかないよう梱包され、お客さまのもとへ運ばれていきます。