JICA2019年度課題別研修ー都市内道路整備
コース
私たちが日本で事業展開している交通標識や道路区画線は、道を案内する、危険箇所で注意を促す、交通の流れを整える、歩行者を守るといった、道路交通における安全性や快適性の向上を図るために重要な役割を果たしています。一方で、発展途上国ではこうした交通安全施設が十分に整備されておらず、交通事故や交通渋滞の原因の一つになっています。
私たちは独立行政法人国際協力機構(JICA)の2019年度都市内道路コース研修の一環として、発展途上国の若手技術者・政府職員等向けの工場見学を実施しました。交通標識に関する概要説明に続き、標識の製作工程・道路区画線施工の実演を見学いただき、またミニチュア標識の製作も実際に体験いただきました。各国の実情から、私たちの持つ技術や知見が必ずしも活用できるわけではありませんが、参加のみなさまになにかしら得るものがあったなら幸いです。そして、これをきっかけに世界で不幸な交通事故や不必要な渋滞が減少することを祈っています。私たちも引き続きこうした活動を通して、世界の交通安全に貢献出来たらと考えております。
なお、この活動は、2019年7月18日のTSSテレビ新広島「プライムニュース」で放送されました。また、広島県が作成した「未来につなげるSDGsとビジネス2ー広島における企業の取組現場から」にも掲載されております。詳細は下記のURLからご覧いただけます。
https://hiroshimaforpeace.com/sdgs-and-peace/hiroshimasdgs02/
開催日時 |
2019年7月18日(木) 9:00〜12:00 2019年10月3日(木) 9:00〜12:00 |
---|---|
参加者 |
イラク・東ティモール・ベトナム・イエメン・ウガンダ・エチオピア・ガンビア・ザンビア・コンゴ民主共和国・ジンバブエ・タンザニア・ベナン・ナイジェリア・モザンビーク 計14ヵ国から15名の行政官 |
主な活動 |
交通標識の種類・構造・管理の説明/製作工場の見学 道路区画線の施工実演と説明/ミニチュア標識の製作体験 |
-
イラクからの研修員
国で生かしていきたいと思います。
例えばいままで使っていなかった新しい標識というものもありますし、製作方法や素材も学びましたので国に帰って担当者に伝えていきたい。 -
エチオピアからの研修員
私たちは道路の設計者など、道路関係のネットワークに関わるものとしてこのようなつながりがとても大切だと感じております。道路の建設関係について実践的な知識や技術を教えていただき、本当に感謝しております。それぞれの国に帰りましても、得られた知識を活かしていきたいと思います。