私たちは、増加を続ける海洋ごみ対策として、日本財団と環境省の共同事業である「海ごみゼロウィーク」に参加し、事業所のある広島県広島市と島根県江津市の海岸で定期的に清掃活動を実施しています。
瀬戸内海に面する広島市の海岸では、ペットボトルや空き缶、タバコの吸い殻など様々な生活ごみが一帯に散乱し、漁具の一部とみられるパイプや発泡スチロールの破片なども多く見られました。一方、日本海に面する島根県江津市の海岸でも同様に様々なごみが大量に漂着していましたが、
ここでは特に、外国語で書かれたラベルが貼られたビン、缶、ペットボトルなどの容器が目立ちました。これら海洋ごみは生態系に大きな影響を及ぼします。海洋ごみを海の生き物が誤食して命を落とす事例や、マイクロプラスチックと呼ばれる微細な海洋ごみの存在は、国際的な環境問題となっています。
江津市の事例にもあるように、海洋ごみの問題は日本だけの問題ではなく、世界の問題でもあります。日本に流れ着く海外のごみもあれば、日本から海外に流れ着くごみもあるでしょう。海の未来を変えるためには私たちを含めた世界中の人々、一人一人の意識・行動が大切であることを、この活動を通して実感しています。
この清掃活動にあたっては、私たち自身が参加する意義を再確認するため、事前に海洋ごみやマイクロプラスチックに関する動画を鑑賞しました。多くの従業員が海洋ごみ問題の現状に触れ、「ごみをださない、ごみを捨てない、ごみを拾う」という意識を高めました。実際、参加者からは「また参加したい」、「活動を通してプラスチックごみの意識を変えていきたい」という声も聞かれました。今後も海洋ごみ削減のために、自発的に清掃活動をおこない、微力ではありますが、海の未来を変える挑戦をしていきます。